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第10回公演「朝までは」

脚本と演出/田岡美和

出演/クラモトマオ 朝日望 杉亜由子 遠藤佑美

2010年7月23日(金)〜25日(日)

東松原ブローダーハウス

脚本の一部をご紹介します。

静かな夜。部屋の中。隅の方に、ふとんの小山のようなものがある。中央あたりにはちゃぶ台。女がひとり、座っている。はさみで色紙を細く切っている。が、とくにやる気があるようには見えない。手を休めては、ぼんやりしている。ときどき、小山に目をやっている。この女を、女1とする。次に出てきた女は女2とし、以降登場順に、番号をふることとする。

そんなわけでレジ袋の音をさせながら、女2が部屋に入ってくる。

女1は少し前に、気配を察していたようだ。



女2:
おいーっす・・・
女1:
いらっしゃーい・・・
女2:
(ちゃぶ台の上に目をやり)あこれ?
女1:
うん。
女2:
ふーん・・・

女2、女1のそばに座る。

女1:
あれ?ていうか入れた?
女2:
うん。開いてたよ。
女1:
え、あ、そうなの?

なんだ締めてかなかったのかあ

女2:
置いていかなかったの?
女1:
ん?あー鍵でしょー・・・

それが見当たんないんだよねえ・・・

女2:
持って出たんじゃない?じゃあ
女1:
無用心だなあ・・・
女2:
そうかあ?

いいじゃん、おるすばんいるんだし

女1:
そうかなあ
女2:
・・・自分で言ってりゃあなあ、
女1:
えあたし?
女2:
そいでさ、買ってきたよ

女2、袋の中身を取り出す。液状のり。

…以下略