トップページ > 過去の公演 > 第5回公演「サンタがまちにまっている」

第5回公演「サンタがまちにまっている」

 

脚本と演出/
田岡美和

出演/
大島健吾
中村光宏

2006年7月22日(土)〜23日(日)

駒場小空間

脚本の一部をご紹介します。

静かな夜。部屋の中。大量のダンボール箱。中にたくさんの紙。
男が二人いる。一人は机に座り、紙に目を通しては箱に分けていく。もう一人は、ちょっと離れたところに座って、ギターを抱えている。どうやら、練習をしているらしい。
季節は冬。クリスマスツリーなんか飾ってある。でもなぜか、向こうの方に、アロハシャツが2着吊るしてある。
ギターを男1、もう一人を男2とする。

男1、コードを探りながら小さく歌っている。曲はマイアヒ。

男1:
…マ、マー…、マ、…マイア、ヒー…、マ、イ、ア…フー…

男2は気にせず紙を仕分けている。男1もそちらを気にはしていない。

男1:
…マイア、ハッ…ハー…

けっこうつっかえる。さもギターの調子が悪いせいだと言わんばかりに、音叉で調音してみたり。指がうまく回らないのを爪のせいにしてみたり。

男1:
…だあっ!…もー…

ギター投げ出し、立ち上がり、爪切りを探す。が、なかなか見つからない。

男1:
…あれ?…あれ…?
なあ、爪切り知らねえ?
男2:
…んー…(生返事、以下しばらく)
男1:
どこやったんだよ、もー…
男2:
…あるだろ、その辺…
男1:
(探しつつ)…ねえじゃねえかよ…
男2:
よく探せよ…
男1:
…あー?

すこし間。

男2:
つーかお前、昨日切っただろ
男1:
あー?
男2:
爪のせいにすんなよな…
男1:
なんだよ…

爪切り、見つかる。

…以下略